石本藤雄展 「花咲く」

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石本藤雄展 「花咲く」

2022年7月に、日本で制作した初の作品「蕾」を発表した石本藤雄。その熱は冷めることなく創作活動は続き、本年12月16日(金)より、新たな作品を発表いたします。

●蕾展後も追及する、新たな色彩の表現
前回の蕾展では、新アトリエの環境を整えながら、初めて触れる日本の土や釉薬に試行錯誤しつつも、自身の中で新たな表現に着地した石本藤雄。「蕾」という、その先の姿が未知の、未来を期待させる形に落とし込みました。蕾展を終えてからは、釉薬の種類を増やし、釉薬を吹き付ける設備を導入するなど、色彩表現の幅を広げる挑戦に取り組んできました。

●シンプルな花を咲かせる
そのような色彩表現のために選ばれた造形は、シンプルな4弁の花。グラフィックデザイナーの石本藤雄が、マリメッコで手がけたテキスタイルデザインにも見られます。その馴染みある形は壁に飾る陶板作品としても発表されており、形がシンプルであるからこそ、釉薬によって生まれる表情が加わった姿は、多くの人を魅了してきました。

本展のタイトルは「花咲く」。フィンランドでの制作とは異なり、日本の土を練って繋げてフォルムをつくり、磨き、そこに釉薬を施すことで、一輪の花を咲かせます。約40点の花は、それぞれ色や質感が同じものはなく、見る人を作品の世界に引き込みます。それらの花で会場の壁一面を彩る空間も見どころの一つです。花の陶板に加え、折り紙を折るかのような造形のプレートも10点ほど会場に並び、こちらも石本藤雄の豊かな色彩の表現に触れられる展示です。

石本藤雄による削ぎ落とされた造形と色彩、釉薬が生み出す偶然が加わった表現の魅力が詰まった展示です。色褪せず、枯れることのない花が咲き誇る空間を、どうぞ、ご覧ください。



石本藤雄展 「花咲く」
会期:2022年12月16日(金)〜2023年2月19日(日)
場所:Mustakivi(松山市道後湯月町3-4 上人坂テラス)
本展では、新作の花のレリーフと折り紙のプレートを展示販売します(オンラインストアでは12/23より販売予定)。
会場ではすべての作品をご覧いただけますので、是非、足をお運びください。
 

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