夏の昼夜を愉しく彩る、おすすめのグラスとプレート
2023.06.22
- News
Floraのウィスキーグラス
先日のSELECT企画・Artworks by Oiva Toikkaには多くの方々からご好評をいただき、心より感謝申し上げます。
続・SPECIALなセレクト企画として取り上げさせて頂くのは、同じくOiva氏のアイテムです。
まだあまり知られておらず、紹介されることは少ないけど、Mustakiviのアイテムと共に、きっと愛用していただけそうなもの。そんな観点でセレクトさせていただきました。
一点目は、Oiva氏が手がけた代表的なシリーズとして紹介されることも多い “Flora(フローラ=花)”の希少なグラスです。
Floraシリーズは、1966年から1991年まで製造され、その後も幾つかのアイテムは再発売されていますが、今回ご紹介させていただくグラスは、1983年から3年ほどのみ製造された「037 / Whisky-glass」です。
そして、このサイズのグラスが生まれたのには、アメリカでのある逸話があります。
Oiva氏がアメリカを訪れた際に、偶然フローラの模造品(偽物)を見つけ、「このサイズ、なかなか良いね」と解釈をされ、後日改良を行い、商品化されたそうです。
このOiva氏らしい、素敵なエピソードは、Mustakiviの黒川が、アメリカから模造品をまとめて買ってしまった苦い経験から知ることになったのですが、いろいろな偶然も捉え方によっては吉。
この度、Floraを販売させて頂くにあたり、本物Flora一点につき、模造品を一点プレゼントさせて頂く企画に繋がりました。
どちらもグラスとして使って頂けますが、模造品の方は、一輪挿しやペン立てとしても、素敵に使っていただけると思います。
本物の方は、友人コレクターたちも口を揃えて「過去に数回しか見たことがない」と言います。何らかの理由で、製造数が極端に少なかったようです。興味をもっていただけたら、この機会をお見逃しなく。
希少なプレートMagi
次にご紹介するのは、Oiva氏がデザインし、スウェーデンのRörstrand社から1988年にリリースされた”Magi(マジック)”というタイトルのプレートです。
Oiva氏が1985年〜1990年までRörstrand社にデザインを提供されたことは知られていますが、その間にどのようなアイテムを手掛けられていたのかの情報をオンライン上で見つけることは困難です。
このたびご紹介させていただく”Magi”は、スウェーデンを代表する陶芸家 Signe Persson-Melin(シグネ・ペーション・メリン)の「PRIMEUR(プリムール)」シリーズに、アーティストがデコレーションを施すという企画「SWED-CUP」の企画の一つとして、発売されたものです。
同企画で、1989-1994年に製造された”Cobolty(コボルティ=コバルト)”は有名ですが、実はそれ以前にも、1986に”Heavenly(ヘブンリー=天空)”、そして1988年には、この度ご紹介する”Magi(マギ=マジック)がリリースされています。
短期間しか製造されなかった上に、当時同社でも「アーティストもの」として比較的高価な価格で販売されていたため、ヴィンテージとして出てくることが滅多にないのが実態です。
私黒川自身も、15年ほどで見たことあるのは、数回です。
Oiva氏らしい、フリーハンドで描かれたユーモラスなデザインは、プロダクトの域を超えた名作ではないでしょうか。
ウォールプレートハンガーを用いて壁に飾っていただくのもお勧めです。
この度ご紹介するフローラとの相性も良いと思います。
長年お使いいただけると思いますので、この機会に是非。
Mustakivi・黒川