暮らしに馴染む、石本デザインのマグカップ

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暮らしに馴染む、石本デザインのマグカップ

6月30日(金)より、MUKI(フィンランド語でマグカップの意味)を販売します。石本藤雄さんがデザインし、愛媛県砥部町の窯元で製作。カラーリングは淡いYELLOW、PINKそしてWHITEの3色です。石本藤雄さんに開発のお話を伺いました。

フィット感を大切に

世の中に数多あるマグカップ。「Mustakiviのラインナップにもマグカップを」という声に応えて、図面を描いた石本さんの頭の中は、どのようなことを考えていたのでしょうか。

開口一番、「手に収まるっていうことは、まず、第一ですよね」と石本さん。

石本さんが描いた図面とMUKI WHITE

マグカップであるため、コーヒーカップとは違い、取手に指を入れて持ちます。その手の収まりを考える上で、重要な取手部分。指を入れた時の感触を確かめるために、紙やダンボールを切り抜いて試してみたり、紙で取手を立体的に作ったり、陶芸の土で作るということもしたそうです。試作を重ね、すこし屋ともサンプルのやり取りを重ねながら、今の形に決まりました。

試作の数々。右奥には紙で立体にしたもの、その奥には陶芸の土で作ってみた試作。

実際に持ってみると、男性ならば指2本、女性ならば指2〜3本が取手に入り、持ち上げた時に片手にフィットします。安定感があるので、熱々の飲み物を入れた時も安心です。

MUKI WHITEを手に取った石本さん。石本さんのアトリエにて。

MUKI YELLOWに手を添えて。女性の手にもぴったり。

たっぷりとした佇まいと優しい色

「あと、たっぷりとした感じは、絶対欲しかった」と続ける石本さん。

「今までのMustakiviのカップは、こうピリッとした感じの印象だったけれど、MUKIに関しては、こうたっぷりとね」

「たっぷり」という印象は、コーヒーカップよりも少し容量が大きいというのはもちろんですが、胴部分が微妙なカーブを描いており、鋭くも甘くもなりすぎない、絶妙なフォルムになっていることも影響しています。

たっぷりとしたMUKI(右)とピリッとしたMustakivi定番のカップM(左2点)

これまで、カップ、プレート、ブローチ、ONNEAシリーズなど、すこし屋と商品開発を重ねる中で、徐々に使う色彩が広がっていきました。その経験の中から「まずはこれだ」と、MUKIの色として選んだのは、YELLOW、WHITE、PINK。パステル調の3色は優しく上品な雰囲気を醸します。

左からYELLOW、WHITE、PINK

Mustakiviのテーブルウェアならば、PIKKU(小皿)やHORISONTTI(長角皿)と合わせやすい色味です。イッタラやマリメッコの器と組み合わせてもお楽しみいただけます。

MUKI YELLOWにコーヒーを、小皿PIKKUにお菓子を載せて、おやつの時間。

おうちでも、オフィスでも、暮らしのシーンに寄り添うマグ

優しく、たっぷりとした佇まいのMUKI。石本さんならば、何を飲むでしょうか。

「コーヒーを飲むね。朝食のコーヒーカップはこれでもいいよね。いつもは、イッタラのティーマでコーヒーを、紅茶やカモミールティーは、一回り大きいマリメッコのカップで飲むんだけど、MUKIでも飲めるでしょう」(石本さん)

目覚めのモーニングコーヒーをMUKI PINKで。カップスープを入れても。

石本さんが普段愛用しているイッタラのティーマは、機能的で洗練されていて、今も多くの人に愛されているタイムレスなデザイン。MUKIも、永く愛用いただけることを目指して開発しました。奇をてらわないシンプルなデザインです。

いろいろな色があることで、食器棚がカラフルに。ティーマをデザインしたカイ・フランクは、「色こそがデザインに必要な装飾である」という言葉を残している。

「ティーマで十分満足しているからなあ」という石本さんですが、MUKIも「自信を持って、飲めます」と、最後に太鼓判を押してくれました。

マグカップは、モーニングコーヒー用、ティータイム用、オフィス用など、シーンに合わせていくつか持っている人もいるのではないでしょうか。その一つにこのMUKIを加えてみませんか。

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