石本藤雄が花を楽しむフラワーベース 新色発売

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石本藤雄が花を楽しむフラワーベース 新色発売

石本藤雄がデザインしたフラワーベース「PLEATS(プリーツ)」の新色を店頭とオンラインストアで発売します。新たに展開する色は、ブルーとイエロー。どちらもホワイトとのバイカラーのデザインです。完成した「PLEATS」へ、花を生ける石本に話を聞きました。

「PLEATS フラワーベース BLUE」。折り目がたくさんあるので、シリーズ名が「PLEATS」に。

「PLEATS フラワーベース YELLOW」。底が少し浮いているように見えるのも、PLEATSシリーズのデザインのポイント。

折り紙から生まれた「PLEATS」

「PLEATS」は、ギザギザの形が特徴です。石本藤雄が、山折り谷折りを繰り返した一枚の紙を筒状にしたところ、その造形に美を感じたことから生まれました。フィンランドで試作したものを元に、日本で型をつくり、商品化。2023年春に、ホワイトを限定発売したところ好評のため、色違いとなる「PLEATS」の開発が始まりました。

初回発売の「PLEATS」を手に取る石本

どんな花も主役になれる

新作のために石本藤雄が選んだ色は、花やグリーンとの相性が良いブルーとイエロー。なぜ、これらの色をホワイトとのバイカラーにしたのでしょうか。 

「この色の場合、1色よりも2色使いの方が軽快さが出ると思うんですよね。上に生ける花とのバランス、調和が取れる感じ」とその理由を語ります。

この日、石本自ら選んだ花とグリーンを生けると、バラは1輪でも、数輪でも美しい佇まいに。一輪挿しでも花束をいただいた時でも活躍してくれそうです。白や黄色系はもちろん、赤い花も似合います。

「花瓶が主張するのではなくて、やっぱり花が主張してこないとね。主役は花」

 

日常を花で彩る

テキスタイルデザインや陶芸作品において、植物モチーフのものを数多生み出してきた石本藤雄。アトリエや自宅には、いつも花やグリーンがあります。それは、フィンランドで暮らすようになってからのことで、花屋によく通っていたそうです。秋と夏には華やかに飾っていて、そのための特別なフラワーベースがあることを教えてくれました。

「秋と夏の二度、それ用の花瓶があるんですよ。秋はカイフランクの花瓶に、色とりどりの菊をいっぱい飾っていました。夏は夏至祭の頃、日本で言う芍薬(シャクヤク)がちょうど店に出るんですよ。それをオイバトイッカの花瓶にさしていましたね」

花の思い出を語る石本

思い入れのあるフラワーベースにたくさんの花を生けて特別に彩ることもあれば、普段は肩肘張らずに季節の花を。

「普段はこういった一輪挿し的なものでちょっと生けることがあったね」

そんな普段使いのフラワーベース「PLEATS」。花を生けない時はオブジェとして飾り、光が差す陰影を楽しむことができます。

新発売となるイエローとブルーの2色。空間やインテリアに合わせて、お好きな色をお選びください。

1輪だけでも雰囲気ある佇まい

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