石本藤雄展「花と実」

Mustakiviでは、2024 年2月10日(土)から、「石本藤雄展 花と実」を開催します。可憐な花と丸い実が一体となる「実り」12点、「舟」4点が空間を彩ります。2022年に完成した道後のアトリエにて制作された作品「蕾 -つぼみ-」、「花咲く」を経て、「花と実」として一つの実を結びます。

豊かなかたちと釉薬の表情「実り」
新作のオブジェ「実り」は、石本藤雄の中に数あるスタイルの一つ。愛媛の原風景の記憶が源となるかたちです。2010年、2020年にも発表していますが、日本に活動拠点を移してからの制作は初めてとなります。素材として日本の土と釉薬を用いたのも特徴の一つです。丸い球から茎が伸び、可憐な花を咲かせる、みかんのような独特のかたち。そして釉薬が生み出す深い表情は、見る人を魅了してやみません。

心惹かれる、水に浮かぶかたち「舟」
オブジェ「舟」の造形は、石本にとって、陶芸を始めた 1990年代初期から惹かれていたかたちでした。笹舟、みかん船、筏(いかだ)......、水の上に浮かぶかたちです。豊かな実りをおおらかに受け止めるフォルムに、鮮やかな色彩が加わる「舟」が、展示空間に漕ぎ出します。

「実り」と「舟」。石本の自由な発想からつくり出した造形と色彩、そこに窯と釉薬が生み出す偶然が重なります。石本の表現の魅力が詰まった、見る人の心を穏やかにする新作を、ご覧ください。

石本藤雄展 花と実
会期：2024年2月10日(土)~2024年3月31日(日)
場所：Mustakivi (愛媛県松山市道後湯月町 3-4 上人坂テラス)
本展では、新作のオブジェ「実り」「舟」を展示販売します。(オンラインストアでは「実り」6点、「舟」2点の抽選販売を行います。（2/22より申し込み開始予定）
会場ではすべての作品をご覧いただけます。ぜひこの機会に、足をお運びください。