清らかな水の流れ、渓流タオル

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清らかな水の流れ、渓流タオル

滑るように流れ落ちる渓流からインスピレーションを受けて、デザインされた「渓流」タオル。水の流れる姿をジャガード織で表現しました。
 
鮮やかなブルーと、淡いグレイは、裏と表で色が反転され、使うたびに違った表情を見せてくれます。サイズは、ゲストとフェイスの2種類。バスルームを清々しく演出してくれます。フックにかけられるループ付き。
 
「今治タオル工業組合」独自の品質基準に合格した、高品質のタオル商品であることを保証する今治タオルのブランドマークがついています。
 
このデザインを手がけた石本藤雄に、開発当時の話を聞きました。

上がゲスト(35×40cm)、下がフェイス(35×80cm)

ムスタキビで初の柄物タオル

「渓流」は、もともと、てぬぐいのために描かれたデザイン。2022年の冬に、てぬぐいとして発売し、今も人気の定番商品となっています。「いろは」フェイスタオル「PIENI」ミニタオルに続く、第3弾のタオルの企画を考えていた頃、石本からこの柄をタオルにする提案を受けました。
 
「『いろは』は色だけのデザイン。それとは違う柄物にしたいということで、じゃあ、どういう柄があるかとなって。ストライプとかそういうのではなくて、もっと自由なパターンをここにということで、それで、『渓流』をタオルに提案したわけ」
 
改めて、「渓流」のてぬぐいとタオルを眺めて、「これは、今、見てもいいよね」と語ります。

「でも、これもね、タオルに焼き直したけど、そのままじゃないわけよね。手を加えなければならなかった」
 
「渓流」のタオルでは、絵柄を表現するために、ジャガード織で制作。そのため、織物として美しく見え、長く使えるよう、てぬぐいのデザインに手を加えました。

紙に印刷されているのが、渓流タオルのデザイン。線のストロークの終点を若干太く調整。

ゲストタオルは、サイズにあわせて、絵柄を縮小している。

色は、幾度となく検討を重ね、まず、最初に折り紙の中から、候補となる色をピックアップ。それを元にデザインに落とし込み、最終的にナチュラルなブルーとグレイの2色に絞られました。
 
「あんまりカラフルになるのは避けたのね。『いろは』があるから」

折り紙から、色をピックアップしてコピー。3色に絞られ、最終的にブルーとグレイに。

さまざまなカラーパターンを試した。

フックに掛けられるループには、石本が数多く手がけている縞柄を「渓流」にあわせて新しくデザイン。表裏、違った表情を楽しめます。

縞の太さや、表と裏の色の見え方など、試作をしてFのデザインに。耐久性を考えて素材をポリエステルにした。

石本藤雄が表現する水

過去にマリメッコでも、墨流しのテクニックを用いて、水の流れる静かな姿を表した、KOSKI(渓流)というネーミングのテキスタイルを発表しています。
一方、こちらの「渓流」は、滑るように流れ落ちる水の動きを線画によって表し、勢いを感じるデザインになっています。
 
「まあ、いろんな渓流があるじゃない。このタオルの渓流は清流。綺麗な水がバーって流れている。岩がある中を、水しぶきが上がって、こう流れているイメージね」

KOSKI(渓流)

渓流フェイスタオル

勢いのある川音が聞こえてきそうな、水のデザインです。

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