「食卓に色を」かさねプレート
2024.09.28
- Journal
釉薬同士の重なりから生まれる色の表情が魅力的な「KASANE」シリーズに、角皿が加わりました。
和でも洋でも使いやすい、シンプルなかたちと色が特徴です。深いブラウンとグリーンが重なる「こげ茶」、2種類のブルーが重なる「紺色」の2種類。どちらも料理が引き立ち、秋のテーブルコーディネートに ぴったりなアイテムです。
サイズは16×16cm。取り皿としても使いやすく、スタッキングも可能です。
デザインした石本藤雄に、KASANE角皿の話を聞きました。
色を楽しむ器
発想のベースは、Mustakiviの縁のないフラットな角皿でした。今も続く定番の商品に、ドレッシングやソースを使うようなシーンでも使える器をこれまでのラインナップに加えたいことから、石本によってダンボールを使った試作が始まりました。生まれたかたちは、角皿をベースに、広い縁をつけたもの。石本が作品として制作しているかたちとも、どこか近いフォルムです。
このかたちに、色釉薬の中から2色を選び、中央で釉薬が重なるように配色しました。釉薬の重なりは、1枚ごとに異なり、風合いの違いをお楽しみいただけます。
「そもそも、この角皿のアイデアは、絵柄でなくて、釉薬の色、かさねの色合い、そういった色を出す、色を見せるというものなんです」
見せる色は、深いブラウンとグリーン、ブルー系。どちらも料理との相性が考えられています。
「食材や料理にも、もちろん色はあるわけよね。お互いに映える色として、お皿を考えるのも一つ。この角皿の場合は、それが楽しめると思います」
普段から、サラダは欠かさないという石本。KASANE角皿を見て、盛り付けの想像が膨らみます。
「いつも玉ねぎサラダを食べているんだけど、そういうサラダを盛ってもいいよね。お肉でもお魚でも、お刺身でも、なんでも美味しく見えます。あと、菓子皿としてもね。ケーキでも草餅でもなんでも置けると思うんですよね」
料理との相性はもちろんのこと、テーブル上の風景も目に浮かんでいる石本。「食卓に色を」と続けます。
「料理そのものの色以前に、器でこの食卓に、色の彩りを出せる。だから、普通は、同じものがパーっと並ぶのが食卓の食器類だけど、こう踏み外していくのも楽しいんじゃないでしょうか」
石本が「踏み外す」と語るように、KASANE角皿を差し色として取り入れるのも良し、デザートを載せて主役として使うのも良し。毎日のテーブルに、新しい色を加えてみませんか。