石本藤雄が描く、春を愛でる新作てぬぐい
2026.03.06
- Journal
石本藤雄・2026年春てぬぐいのご紹介です。
春を彩り、想いを結ぶ3つの新作てぬぐい。今作は、春の清々しさと生命力溢れる、彩り豊かなコレクションです。味わいのあるネイビーブルーの縞「KIITOS(ありがとう)」、軒先の花が咲く春の風景を描いた「花だん」、鮮やかな色が混ざり合う「結び」。
出会いと別れの季節に、心をつなぐ贈り物としても最適です。石本本人が語る、デザインの背景にある想いとともにご紹介します。
色と色が手をつなぐ、モダンな幾何学模様「結び」
春らしい鮮やかな色が重なり合い、クランク状のモチーフが連なる、幾何学的でモダンなデザイン「結び」。注染ならではのテクニック「ぼかし」を活かしたデザインで、染料が混ざり合う部分に手仕事のあたたかみが感じられます。
「手をつなぐ子どもの遊びが、なんかあるじゃない。そんなふうに、これはね、緑さんと赤さん、赤さんと黄色さん、黄色さんと青さんが手を結ぶ。だから『結び』に」
石本の中では、色同士が手をつないで遊んでいるようなイメージが広がっています。
春の新作3種の中で、最初に思いついたというこのデザイン。原画は、石本が選んだ鮮やかな4色の水彩絵の具を画用紙に塗り、それをカットしてつくられました。それをてぬぐいの枠いっぱいに拡大することも可能でしたが、製作上の都合もあり、左右上下の余白を残すことに。
「この縁をとったのは良かった。逆にね。僕の原画は端っこまでいっているけど、こう締まるよね。この中で繋いでいく。本当にこれは上出来です」
2色が混ざることを考えて、彩度が高い色を選んだ。「ぼかし」で色が重なる塩梅は職人頼みだったが「本当によくできた」と石本。
線のあそびから生まれた「KIITOS」
白地にネイビーブルーのボーダーが潔い、シンプルなデザイン「KIITOS」は、石本が「線の遊びです」と語るリズム感のあるデザイン。てぬぐいを4つの面に分け、2本の線と9本の線を配置。その間にある空白がデザインの鍵となっています。
「全面縞柄でなくて、ここを間抜きしているのがポイント。この抜いている部分がなくなると、ちょっとね、重いんです。抜くことによってね、この9本の線が生きてくる。まだ寒いけれど、どこかほっとする早春のような感じを狙いました」
「注染による、この線のニュアンスは予想外。綺麗」
原画の線は均一な線ですが、注染で染めた線には、わずかな線の太さの変化、滲みといったゆらぎが宿ります。無機質ではない、人の手によるぬくもりが感じられる一枚に仕上がりました。
これまでに数々の縞をデザインしてきた石本の新しい縞デザイン。
遊び心から生まれ、清々しく、あたたかみのある、この縞デザインに、「KIITOS」(フィンランド語でありがとうの意味)と名づけました。
「春の訪れに、ありがとう」
寒い冬が終わり、ようやくやってきた春に挨拶するような気持ちが込められています。
軒先に咲く花々を愛しむ、鮮やかな「花だん」
色とりどりの個性的な花が賑やかに咲き誇る「花だん」は、石本の日常の眼差しから生まれたデザインです。
「通りでよく見かける植木鉢の眺めを描いたものです。僕が歩くところはたまたま、そういうちっちゃい鉢植えをいっぱい並べていて、意外とね、そういうところからでっかい薔薇が咲いたりしてるんですよ。こう1種類でなくて、いろんなものが」
石本の記憶に残るイメージをシンプルに抽象化し、まずは色鉛筆で描き、トレーシングペーパーを重ねてトレースした線を原画にしています。躍動感を感じさせる鮮やかな色使いです。
自宅でも、観葉植物や花の鉢植えを大切に育てている石本。だからこそ、路地で見かけるような、家の軒先や通り沿いの小さなスペースにも鉢植えを絶やさず、道ゆく人も楽しませてくれる、そんな風景に、心惹かれたようです。
「ズバリ、これはね、軒先に並ぶ花たち。慈しんで、水やりして育てられた、そういう花たちです」
てぬぐいで春を彩り、気持ちを贈る
てぬぐいは、壁に掛けて空間を明るくする、拭く、敷く、巻く、包む、そしてテーブルランナーとしてなど、多用途に使える優れものです。
感謝を伝える「KIITOS(ありがとう)」、人と人をつなぐ「結び」、花を愛で楽しませる「花だん」。日々の暮らしに、そして大切なあの人へ、春の彩りを届けてみませんか。
花々が踊るような「花だん」。OKSAてぬぐいバーを使って春の気分に。
キッチンスペースのアクセントに「結び」をランナーとして。
乾きやすく、布巾としても便利。「KIITOS」は、シンプルでどんなライフスタイルにも馴染むデザインで、贈り物にも最適です。