No.8 IGLU Ashtray|Oiva Toikka|1973-75
No.8 IGLU Ashtray|Oiva Toikka|1973-75
No.8 IGLU Ashtray|Oiva Toikka|1973-75
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IGLU Ashtray|Oiva Toikka|1973–75

Designer: Oiva Toikka
Year: 1973–75
Size: W13 × D13 × H16 cm
Maker: ARABIA / Nuutajärvi


ガラスの中に無数の気泡を閉じ込めた「IGLU(イグル)」シリーズ。

その名は、北極圏の先住民族が雪のブロックを積み上げてつくる住居「イグル」に由来しています。

気泡を抱えた厚いガラスは、氷の塊のようでもあり、光を蓄えた小さな風景のようでもあります。

オイバ・トイッカは1970年、北欧の若手デザイナーに贈られるルニング賞を受賞しました。

その副賞として与えられた海外研修の機会を利用し、翌年、メキシコやペルー、ブラジル、そしてアフリカ各地を巡る長い旅に出ています。

その旅の途中で出会ったメキシコの気泡ガラスが、後のIGLUシリーズの着想につながったといわれています。

異なる土地を訪れ、異なる文化に触れる。

その経験は、オイバにとって新しい形を探すための旅でもあったのかもしれません。

ガラスの内部に浮かぶ無数の気泡は、装飾というよりも、光そのものを可視化したように見えます。

見る角度によって表情を変え、ときには氷のように、ときには水面のように映ります。

鍵やアクセサリー、小さな小物をデスクに置くためのトレイとしても馴染みます。

置くものを選ぶというより、置かれたものを自然に受け止めてくれる。

そんなおおらかさも、この作品の魅力です。


Oiva Toikka(オイバ・トイッカ)|1931–2019|FINLAND

フィンランドを代表するデザイナーのひとり。「Kastehelmi(カステヘルミ)」や「Birds by Toikka」をはじめ、多くのプロダクトやアート作品を生み出しました。鮮やかな色彩や大胆な造形で知られる一方、その創作の背景には民俗芸術や古代文化への深い関心がありました。戦後フィンランドデザインが機能性や合理性を追求するなかで、オイバはむしろ、ユーモアや偶然性、人間らしい不完全さに魅力を見出していました。

「私はそれを仕事とは呼ばないね。楽しむことが好きなんだ。」

83歳のときに残したその言葉の通り、彼の作品には自由な発想と遊び心が息づいています。石本藤雄とも親交が深く、互いの作品を暮らしのなかで愛用していました。


ARABIA / Nuutajärvi(アラビア/ヌータヤルヴィ)|FINLAND

Nuutajärviは1793年創業の、フィンランド最古のガラス工場のひとつです。1950年にARABIAと同じWärtsiläグループの傘下となり、カイ・フランクをアートディレクターに迎えたことで、フィンランド・ガラスデザインの黄金期を築きました。1988年にはIittalaと統合され、2014年にガラス生産は終了。オイバ・トイッカをはじめ、多くの名作がこの地から生まれました。

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