Heavenly_21cm|Oiva Toikka|1986
Designer: Oiva Toikka
Year: 1986
Size: Φ21 × H2 cm
Maker: Rörstrand
オイバ・トイッカがデザインし、1986年にスウェーデンのRörstrandから発表された《Heavenly(ヘブンリー)》。
26.5cmと21cmの2サイズが、それぞれ異なる絵柄で制作されました。
“Heavenly” は直訳すると「天上の」「天空の」といった意味ですが、オイバの意図は「フィンランドの夏の空」なのではと想像します。
雲がゆっくりと流れ、時間だけが静かに進んでいくような、よく晴れた日の風景です。
オイバらしい自由な筆致で描かれたモチーフは、何かを説明するための絵ではなく、見る人それぞれの記憶や想像を受け止めるための絵のようにも見えます。
オイバ・トイッカが1985年から1990年にかけてRörstrand社へデザインを提供していたことは知られていますが、その時期の仕事については資料が少なく、今なお全体像は見えにくいままです。
《Heavenly》も、シグネ・ペーション・メリンによる「PRIMEUR」を素地とし、アーティストが絵付けを行う「SWED-CUP」企画のなかで生まれました。
同企画では《Cobolti》が広く知られていますが、第一弾は《Heavenly》、そして第二弾の《Magi》が存在していました。
当時からアーティスト作品として制作されたこともあり、現在目にする機会は決して多くありません。
今回、時間をかけて集めてきた複数枚をご紹介します。次回入荷は全く未定です。
プレートとして使うこともできますし、壁に掛ければ一枚の絵のようにも見えてきます。
空を見上げるように眺めたくなる。
そんな作品です。
Oiva Toikka(オイバ・トイッカ)|1931–2019|FINLAND
フィンランドを代表するデザイナーのひとり。「Kastehelmi(カステヘルミ)」や「Birds by Toikka」をはじめ、多くのプロダクトやアート作品を生み出しました。鮮やかな色彩や大胆な造形で知られる一方、その創作の背景には民俗芸術や古代文化への深い関心がありました。戦後フィンランドデザインが機能性や合理性を追求するなかで、オイバはむしろ、ユーモアや偶然性、人間らしい不完全さに魅力を見出していました。
「私はそれを仕事とは呼ばないね。楽しむことが好きなんだ。」
83歳のときに残したその言葉の通り、彼の作品には自由な発想と遊び心が息づいています。石本藤雄とも親交が深く、互いの作品を暮らしのなかで愛用していました。
Rörstrand(ロールストランド)|SWEDEN
スウェーデン王室御用達の窯として、欧州で2番目に古い歴史を持つ1726年創業の陶器メーカー。長年にわたり、北欧のテーブルウェアを牽引し、数々の名作を生み出してきました。2001年にイッタラ社に買収され、2007年にはフィスカルス社の傘下に。2005年にはスウェーデン国内で約300年続いた生産の歴史に幕を閉じ、現在はフィンランドのフィスカルスグループのもと、一部アイテムの生産が続いています。