No.12  Sargasso_Vase|Kaj Franck|1966-1980
No.12  Sargasso_Vase|Kaj Franck|1966-1980
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No.12  Sargasso_Vase|Kaj Franck|1966-1980
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Sargasso_Vase|Kaj Franck|1966–1980

Designer: Kaj Franck
Year: 1966–1980
Size: Φ21 × H19 cm
Maker: ARABIA / Nuutajärvi
Sign: Nuutajärvi Notsjö


カイ・フランクがデザインした、ヌータヤルヴィ社の「Sargasso(サルガッソ)」シリーズ。

大きく開いた口部は、花を生けるために用意されたというより、花を自然に受け入れるためにかたちづくられたように見えます。

花束を無造作に挿しても、どこか落ち着く。

その佇まいには、カイ・フランクが大切にした実用と造形の近さが感じられます。

Sargassoは1966年に発表されたアートガラスシリーズです。厚みのあるガラスの内部には無数の気泡が閉じ込められており、その表情は北大西洋に広がるサルガッソ海を漂う海藻の群れを思わせます。

ガラスのなかに留められた気泡は、光を受けるたびに静かに姿を現します。

朝と夕方でも違いがあり、晴れた日と曇りの日でも違う。

見ているというより、光の変化を受け取っているような感覚になります。

花器でありながら、ひとつの風景をつくる作品のようなアイテムです。


Kaj Franck(カイ・フランク)|1911–1989|FINLAND

「フィンランドデザインの良心」と称されるデザイナー。ARABIAやNuutajärviで数多くの名作を生み出し、その思想はひとりのデザイナーの活動を超えて、フィンランドのデザイン観そのものに大きな影響を与えました。機能や合理性を追求しながらも、カイの造形には、どこか人間らしい揺らぎや温かさが残されています。幾何学的でありながら、完全には閉じきらない曖昧な線。その有機的な余白が、愛着へとつながっていくように思います。日本の民藝や手仕事の文化に深い関心を寄せていたことも、今あらためて見つめ直したい点です。1970年には石本藤雄と出会い、その後のお互いに影響を与えました。日常に根ざしながら普遍的な美しさを探求した姿勢は、今なお多くの人を惹きつけています。


ARABIA / Nuutajärvi(アラビア/ヌータヤルヴィ)|FINLAND

Nuutajärviは1793年創業の、フィンランド最古のガラス工場のひとつです。1950年にARABIAと同じWärtsiläグループの傘下となり、カイ・フランクをアートディレクターに迎えたことで、フィンランド・ガラスデザインの黄金期を築きました。1988年にはIittalaと統合され、2014年にガラス生産は終了。オイバ・トイッカをはじめ、多くの名作がこの地から生まれました。

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